「きみがよものがたり」
「きみがよものがたり」
作:たちばな のりとし
絵:田口 陽子
発行:新日本文芸協会
初版:2012年9月9日
き のせかいというのはね
ひかりのせかいなんだ
たましいのふるさとの
せかいでもあるんだよ
み のせかいとは
みえてふれることのできるせかいさ
きみがよ とはね
き のせかいのこころやたましいと
み のせかいのからだが たすけあい
ひとつになったとき ひらかれる
よろこびと やすらぎの せかいなんだ
ちよの ち とはね
かみさまの ちえのことだよ
たましいと からだがととのうと
ちえがうまれてくるんだよ
やちよの や はね
うれしくて こころがあったかく
ゆたかになることなんだ
かみさまのちえはつづく
しあわせをつくれるんだよ
さ とは のびさかえること
たねが めやくきやはっぱ
そして きれいなはなになるように
ちがいをもって そだっていくこと
それを さ さかえいうんだ
うちゅうのかみさまの
たねになるひかりから
いっぱいの さ ができて
ぎんがのほしやたいよう
わたしたちのほし
ちきゅうもうまれたんだよ
さざれ とは さ をかさね
いろとりどりのかがやきで
さかえゆくこと
いし とは かみさまのねがいさ
さざれいし とは
うちゅうをうみだし
このほしの さかえをねがう
かみさまの あついおもいなんだよ
さかえあれと
きみ といういのちが うまれることを
うちゅうのかみさまが
ねがわれたんだ
うちゅうのなかで
ちきゅうというほしの
にほんというくにの
かけがえのない だいじないのちとして
きみが うまれてきたんだよ
い とは かみさまのおもい
お とは おおいなる ちきゅうのことだよ
かみさまのおもいが
ちきゅうのなかまで とどくこと
それを いわお というんだ
かみさまのおもいは
たいようとして かがやき
いわお となりて
うみやかぜのおと
だいちのこどうとして
なりひびいているんだよ
めをつぶって
ちきゅうのちゅうしんの
かがやくひかりをかんじてごらん
まばゆいひかりは
たいようやぎんがのほし
うちゅうのみなもととも
つながっているんだ
そのかがやきに とけあえば
つよいきずなでむすばれた
ともだちとして
なかまとして
ともにいきていけるんだよ
いわお とは
ちきゅうにとどいた たいようの
さかえのこころを うけとめて
ひかりのきずなが つくりだす
ゆるぐことのない どだいのことさ
こ とはひとりのこと
け とはすべてのこと
こけのむす とは
じぶんという ひとりのいのちが
ちきゅうという
すべてのいのちと むすばれることだよ
くにや はだのいろや
ことばのちがいを こえて
せかいのみんなが たすけあうこと
どうぶつや くさき
うみやだいちの いのちのひびき
すべてのいのちと つながることが
こけのむすまで ということなんだ
おこめのひとつぶひとつぶが
きねでつかれて とけあって
ひとつのおもちとなるように
いきとしいけるすべてのものが
ひとつにとけあい かがやくこと
これが きみがよ にこめられた
ねがいなんだよ
そのねがいを なかまとともに
きみがかなえるんだ
みんなのいのちのかがやきとして
へいわのほしを つくるために
ちきゅうのいのちのよろこびが
うちゅうをかがやかせるように
うちゅうのみなもととつながるとき
そう それが ほんとうの
きみがよ なんだよ
きみがよは
ちよにやちよに
さざれいしの
いわおとなりて
こけのむすまで
*あまりのすてきな絵本にであいました。
みなさまとともに、分かち合いたいと思いました。
∞あい 織日女
- 2016.12.28 Wednesday
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- 13:56
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